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ホーム > 大石雄の次世代のプロジェクト管理手法「CCPM」のすすめ (第21回)
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第21回 CCPMの全体最適

質問:弊社の場合、自社のみで完結するプロジェクトはほとんどありません。他社、他システム入り乱れての開発がほとんどなのですが、全体最適はどこまではかられるのでしょうか。自社だけ早くても意味無いのでは?

答え:ご質問いただき、ありがとうございます。プロジェクトの全体が見えないと何とも具体的にはお答えできないのですが、まず、基本的な点として、CCPMは全体を巻き込まないと大きな成果は得られません。もちろん、効果はゼロではありませんが局所的になります。ですので、ご質問者の方が、「全体最適はどこまではかられるか」というご質問に関しては、部分最低になってしまうというのが答えになります。

 しかしながら、そうかんがえますと、事実上CCPMの適用は不可能ということになってしまいますね。なぜなら、IT系のシステムは、外部の協力会社や、他のシステムと無関係というプロジェクト自体、今はほとんどありませんから。

 では、そのような中で、CCPMの効果を出すためには、どう考えることできるでしょうか。

 まず、どこまでCCPMによる進捗管理を行いたいかについてを検討してください。自分たちの立場が、上位、つまりマネージャー的な立場であり、他社(他者)に指示を与える立場であるなら、自社以下の組織をCCPMで管理することを提案してみることもできるでしょう。しかし、その際に、自社以下の社外作業作業者が、CCPMにより納期短縮を実現したことによって、報酬が下がってしまうなど、デメリットにしかならないのであれ ば、協力は得られませんので、条件面も検討する必要があります。
社外の契約者が、請負契約の場合には、細かな管理を行うことは法律上できません。その場合には、請負で外出ししているタスクの期限を切り、遅れた場合のバッファを管理することによって、便宜上、CCPMによる管理とすることになります。

 逆に、自分たちが下請け、つまり、指示を与えられて動く立場であるならば、自分勝手に行動することはできません。CCPMで作業を行うことができるとしても、範囲は限られてきます。

 社外の作業者の立場が、顧客であったり、自社と同レベルの他社であったりする場合には、事実上、すべてをCCPMで管理することはできません。その場合は、工程上のタスク配置を工夫するなどして対処しますが、やはり限界があります。

 今までの説明で、おおよその考え方をご理解いただけたでしょうか。なかなかニューアンスを正確に伝えるのは難しいので、細かな状況に関しては、個別にご相談いただければ、もう少し的確なお答えができると思います。どうぞ、お気軽にお問い合わせください。

 

(CCPM−ITUに関する質問を随時受け付けています。質問内容は自由です)

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********* 【筆者プロフィール】 ****************************************

大石 雄。昭和39年生。株式会社イーネット代表取締役社長。スキル標準ユーザー協会認定コンサルタント。PG、SEやPMなどの現場での豊富な経験を経て、現在ではコンサルタントおよびビジネスセミナー講師として活動。コミュニケーション、問題発見解決力、プロジェクトマネジメント、オブジェクト指向、キャリアデザイン、リーダーシップ、PMBOK、BABOK、ITSS、CCPMなどが研修の得意分野。リスク管理ゲーム、交渉力ゲーム、CCPM体験ゲーム、運用シュミレーションなど、独自開発のゲームやシステムを使ったユニークな研修を多数実施し、飽きさせなく楽しく学べる研修として高評価を得ている。
「誠実、真実、責任感」をモットーに、単なる理想論ではなく現場寄りで具体的なソリューションを提供している。
著書として「これならできる!ITSS導入・運用ガイド」を出版

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